【多嚢胞性卵巣症候群】自分に合っていない不妊治療を1年も続けてしまった話

こんにちは、さくらまんじゅうです。

 

わたしには4歳の娘と9か月になった息子がおりますが実はかつて二人目不妊に悩み、息子を授かるために不妊治療を行っていた時期があります。その間には子宮外妊娠も経験しました。

 

今回は、わたしが行った不妊治療について書いていきます。

 

「多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療について知りたい」

 

「不妊治療を始めたけれど効果がでない」

 

こんなあなたのお力になれればうれしいです。

 

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目次

婦人科クリニックで不妊治療を始めた

通いやすい条件で病院選びをした

 

二人目不妊を意識し始めて、本格的に病院に通うことを決意しました。

↓当時のことをこちらに詳しく書いています。

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二人目ができないことに悩み病院に通うことに決めたのですが、不妊治療専門クリニックに通うのはまだお子さんを授かっていない方のお心をお察しすると申し訳ない気持ちがありました。

また、子連れでの受診になることが多くなりそうだったので交通の便もふまえての病院選びでした。

 

その結果わたしが選んだのは、先生がおひとりと看護婦さんだけの小さい婦人科専門の個人病院に通うことにしました。

 

不妊の原因は多嚢胞性卵巣症候群

 

1年くらい二人目ができずに悩んでいたので、母の後押しもあって思い切って病院に行ってみることにしました。

 

診察は内診で、子宮のなかを診てもらいました。その結果、わたしは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性が高いことが判明しました。わたしたち夫婦に二人目の赤ちゃんができないのはどうやらこのことが原因ではないかとの診断でした。

 

多嚢胞性卵巣症候群を簡単に説明すると、子宮内に卵はできるがその数が多すぎて一つ一つが十分な大きさに育たないまま排卵に至らずに消滅してしまう病気だと説明を受けました。よって普通の人より卵が育つのに時間がかかるので、排卵するタイミングを読むのが難しいため今までなかなか妊娠できなかったのではないかということでした。

ただ、わたしの場合は一人目を自然妊娠・出産できていることから薬での治療で妊娠することは可能だと言ってもらいました。

なんだか長い病名をつけられてしまったけれど、今まで1年近く原因もわからないまま子供ができなかったときよりはずっと気持ちが楽になって少し道が開けたような気がしました。

 

クロミッド療法で排卵したりしなかったりが1年間続いた

 

わたしは一人目を自然妊娠で授かっていることから、内服の薬のみの治療(クロミッド)でいけるだろうとの先生の判断で1年間治療を続けました。

 

1週間に1~2回病院にて内診をしてもらって、子宮内の卵の育ち具合を診てもらいながらタイミングをとっていく治療法です。

クロミッド内服による副作用で、頭痛がよくありました。特に飲酒をしたときに強くその症状がでるので先生にそのことを話すと「じゃあお酒の種類を変えたら?ビール→焼酎にするのはどう?」と飲酒に理解のある先生だったので助かりました(笑)

※クロミッド内服期間に飲酒をしても妊娠に影響はないとのことだったので、ストレスがたまるよりはいいのでわたしはいつも通り飲んじゃってました。

 

二人目不妊ではじめて病院に行ってから不妊治療を始めて約1年間毎周期、クロミッド療法を続けましたが、なかなか卵が育ってくれない時期も多かったです。また治療を続けているうちにわかったことですが、どうやらわたしの卵管は片方(卵管は左右に2つあり、通常1周期ごとに交互に排卵されるものらしいです)まったく機能していないと診断されました。このこともうまく排卵できない原因だそう。

先生も新しい治療法を提示してくれる気配もなかったので、そろそろ転院を視野に入れた治療のステップアップをした方がいいのかもしれない・・・と思っていた矢先なんと妊娠が判明しました。

 

しかし、妊娠検査薬でうっすら陽性反応がでたもののちょろちょろと微量の出血が続く日々でした。やっと妊娠できたという喜びと妊娠継続できないかもしれないという不安のなか、先生はいたって冷静に

 

「たぶんこのまま流産するからまた3週間後に来てください」

 

と先生に言われてしまいました。ただの医者と患者との関係とはいえ言い方が淡泊すぎやしねぇか!?と思いながら悲しみに暮れながら1週間経っても本格的な生理は始まらない。

それどころか日に日にお腹の痛みまで感じるようになってきました。生理痛でもなさそうだし、明らかに身体がおかしいと女の勘が働き、心配した母のすすめもあって急遽、近所の総合病院の産婦人科に駆け込んだ結果・・・

 

 

 

そのまま流産と言われていたのに実はわたし子宮外妊娠していました。

↓そのときの話はこちらに詳しく書いています。

 

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なんだよ!あの医者ヤブ医者じゃん!!!(笑)

 

主治医を信じられなくなったら病院を変える

不妊治療のクリニックを変えました

 

あまりの腹部の激痛に耐えきれず、急遽駆け込んだ病院でまさかの子宮外妊娠の診断を受け「いますぐ手術しないと死にますよ」とまで医師に言われました。

結果的に、その日のうちに卵管摘出手術をしてもらったおかげでわたしはいまも無事に生き続けられています。

 

そのまま10日間の入院生活を送り、退院診察のときに主治医の先生にこのままこの病院で不妊治療を受けたいと申し入れました。先生には助けてもらった恩義もあったし、この先生とだったらまた辛い不妊治療も頑張れるかもしれないと思いました。

 

転院のきっかけは紛れもなく子宮外妊娠があったからですが、わたし自身もうすでに前の病院の先生を信じられなくなってきていたのも事実でした。

それにここらのタイミングで治療のステップアップも考えていたし、そうであればなおさら今回の子宮外妊娠のこともわかってくれている先生の元のほうが安心だとも思いました。

そして幸い、ここは地元では知らない人はいないほど婦人科では有名な病院でしたし、体外受精ができる設備も整っていることも大きな魅力でした。

 

クロミッドが妊娠できない原因だった!?

 

退院後、不妊治療の病院の転院を決めて、初めての診察で主治医の先生に衝撃的な事実を告げられました。

 

 

 

「あなたの体質にはクロミッド療法が合ってないですよ」

 

 

今まで1年間続けてきたクロミッドがわたしには合っていないというのです。

 

そもそも妊娠するには子宮内膜を厚くして卵子が着床しやすいふかふかベッドを作ってあげることが大事なのだそうです。

もともとわたしは昔から、生理中の出血も少なく生理痛もほとんど感じないほど軽い生理の体質だったのでラッキーくらいに思っていたのですが、実はそれは内膜が薄いことが原因であると。

とくにクロミッドの長期投与には子宮内膜が薄くなる傾向が認めれているので、なおさらわたしの身体にはクロミッドでの排卵誘発が適切ではないと診断されました。

 

これが新しい主治医の先生が、説明してくれたわたしが妊娠できない理由でした。先生の見立てでは妊娠できている実績もあるし、子宮内の卵の状態をいま診るかぎりでは多嚢胞性卵巣症候群も言うほど深刻な状況ではないとのことでした。

また、前の病院で機能していないと言われたもう片方の卵管についても今後の治療方針を決めるためにもしっかり検査した方がいいとのことで併せて卵管造影検査をおこなう予約をすぐに取ってくれました。

 

決して前の病院の先生を悪く言うつもりはありませんが(さっきヤブ医者だって言ったくせに笑)

餅は餅屋とはよく言ったもので、やっぱり不妊治療を本気で取り組むならある程度設備の整った、信頼できる専門の先生のもとで適切な診察を受けるべきだなと切に感じました。

 

自己注射で排卵誘発をおこなう

 

これまでの1年間わたしは、クロミッドで卵を育てて排卵させる方法をとっていました。しかしクロミッドはわたしの体質的に効率が悪いということが判明して、つぎの方法として先生に提案されたのがゴナールエフ皮下注ペンを使用した自己注射による排卵誘発でした。

 

「自分でおなかに注射するんですか!?」

 

先生からはじめて言われたときは自分にできるか不安でしたが、クロミッドよりも得られる効果は高く、確実に排卵させたいなら試してみるべきという話だったので覚悟してやってみることにしました。(自己注射をすることを決めてから知ったのですが、わたしの86歳の祖母も持病で毎日自分で注射していました。不妊治療だけに関わらず、自己注射をする治療は結構あるそうです)

 

1周期目わたしの場合は、75単位を5日間自己注射したあと卵の育ち具合を内診してもらいHCG注射を病院で打って排卵させ、タイミングをとるよう指示されました。

 

が、しかしその一週間後おなかの激痛に襲われて病院で診察してもらうことに。どうやら薬の効き目が出すぎてしまったようで卵巣が腫れて腹痛を起こしていると言われました。痛み止めを出してもらって、結局そのまま生理がきてしまったので卵巣の腫れもまだあることからとりあえず2周期目は治療をお休みすることになりました。

 

早く治療を再開したいので、はやく生理がこないかと心待ちにしていましたがなかなかつぎの生理がこない。まさかね、まさかね、、、と思いながらも妊娠検査薬をやってみることにしました。

 

 

陽性反応がでました。くっきりと。

 

本当に人間の身体って不思議だと思いました。

もう自然妊娠はむずかしいだろうと言われていたから身体に変な期待をせずにいたことがノンストレスとなって好転的に反応してくれたのでしょうか。わたしの人生で一番の嬉しすぎる大誤算でした。

 

まとめ

 

わたしは1年間いわれるがままに自分の体質に合わない薬を使い続けてしまいたくさんの遠回りをしました。

ゴールの見えない迷路を歩き続けるような不妊治療のその先にあったのはまさかの大手術と奇跡の自然妊娠。

 

よく「諦めたころにできるよ」なんて言いますけど、そんな簡単に言ってほしくないですよね。幾度もなく涙し辛い治療にも耐えた、疲れ果てたそのときたまたま赤ちゃんがやってきてくれたんです。

 

絶対大丈夫!とはわたしには言えません。でもここに子宮外妊娠して卵管が一つしかなくなっても術後3か月で妊娠・出産できた一例がここにあるということだけを伝えたかったのです。一人でも多くわたしと同じように悩む女性の励みになれたらと思っています。

 

もしあなたの治療が思うように進まず、先生にも不信感を感じるようになってきてしまっているなら転院を視野にいれて少し休んでみてもいいのかもしれません。不妊治療は自分に合った先生と続けることが精神的にも本当に大事だなと今回の経験から感じました。

 

あなたが心の底から信頼できる先生と出会えることを願っています。

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